個人投資家がFXや株でスランプに陥った時に取りたい対処方法

為替

個人投資家トレーダーにも、スポーツや勉強などと同様に、スランプが存在します。

外国為替FX、株のデイトレ、先物やオプション指数、仮想通貨、などの金融商品を扱う投資家にとって、上手に稼げないスランプというものは大なり小なり経験するものです。

そのため、スランプに向き合うということは避けて通れない道でもあるとも言えるかもしれません。

そんなトレーダーにとってのスランプをどう乗り越えていくべきなのか、ということについて解説していきたいと思います。

損失を抑えて、とにかく負けない

スランプに陥っている時に、大切なのはとにかく負けないことです。負けなければ、スランプに陥ったとしても、大きな失敗にはなりません。

個人投資家はファンドマネージャーと違って、最大の武器である「戦わない」という選択肢を持っています。

ノルマや期限があるファンドや機関投資家は、どんな相場だったとしても、勝負を仕掛けないといけないという状況にあります。

ですが、個人投資家の場合、ノルマはあくまで自分自身で決めるものなので、「今はエントリーしなくてもいいや」というのを自分のさじ加減でやることができます。

ジョーズソロスも、「投資で成功したければ、とにかく生き残れ。儲けるのはそれからだ」という名言を残しています。

スランプに陥っているという状態では、精神やマインドが不安定になり、普段の冷静の時には仕掛けないような勝負を仕掛けてしまったり、焦って飛びつくような無茶なエントリーをしてしまったり、損切りや利食いが早すぎたり遅すぎたりといったことにもなりかねません。

特にFXや信用取引など、レバレッジがかかるトレードの場合、大きな資金を一気に失うリスクもあります。

なので、もしスランプに陥っているかもという風に思うのであれば、数日、1週間程度、相場での勝負をやめて、冷静にチャートだけを眺めるようなタイミングを作ってみると良いでしょう。

スランプの期間で失った損失をすぐに取り戻そうと思うと、さらにドツボにハマる可能性もあります。

少しずつ感覚が戻ってきた時に、小さいロットで勝負したりすることで、自分の感覚を取り戻すことで、大きな損失を避けることができます。

クセを修正する

FXトレーダー、それぞれ、必ずクセがあります。100人のトレーダーがいれば、100種類のクセがあるという風に、各トレーダーごとに必ずクセというものがあります。

このクセというものを意識し、そしてそれを改善&カスタマイズして、少しずつ修正していくことが重要です。

クセというものは、感覚にも近いものですが、それがいわゆる裁量トレーダーを生むので、一概に否定して良いものではないですが、そのクセが悪い方に作用し始めたら、即修正しないといけません。

もちろん、経験や実績に基づいたいやゆる「勘」によるトレードは、裁量トレーダーなら重要視しないといけないものです。瞬間的に「買いor売り」を判断しないといけないトレーダーにとって、感覚的な判断は絶対的に必要なものだからです。

その「勘」を研ぎ澄まさせるように、もし間違って失敗や連敗するような方向に作用しているのであれば、それを修正して、改めていくプロセスが重要になります。

最初は、そもそもの自分の感覚やクセというもの自体に気づくことが困難だったりします。

ですが、そのクセを理解することで、自分の弱点が理解できるだけでなく、自分の強みや自分が得意とするパターン(勝率が高いもの)などを把握することができます。

つまり、スランプは自分のクセや習性に気づくチャンスでもあります。

自分のクセ、特徴、習性、性格などを深く理解することで、トレードにおいてより客観的に自分自身を見つめることができるようになります。