通訳案内士のなり方・仕事内容・収入はどのくらい?通訳フリーランスになるには?

ビジネス全般

通訳ってどんな仕事ってどんなものなのでしょうか?

仕事内容、収入、なるためには何をするのか。

通訳って、ただ外国語が話せればOKということではなく、ちゃんと資格をとる必要があります。

今回は、通訳(通訳案内士)のなり方・仕事内容・収入方法などを紹介します。

通訳(通訳案内士)のなり方・資格取得方法

通訳になるためには、3つのステップが必要です。

  1. 国家試験の通訳案内士資格取得
  2. 各都道府県で通訳案内士として登録をする
  3. 仕事をもらうor自分で仕事を探す

通訳案内士の資格取得方法

まず通訳案内士になるためには、国家試験である「通訳案内士」という資格の取得が必須になります。通訳案内士は、受験資格が特にないのでどなたでも受験することができます

基本的には年1回、全国8都市(東京、大阪、名古屋、福岡、広島、仙台、北海道、沖縄等)で実施されます。

試験は1次試験と2次試験に分かれており、1次試験は筆記試験、2次試験は口述試験です。

選択する言語や年によってバラツキがありますが、合格率はだいたい20%前後です。他の国家試験に比べたらまあまあな数値です。ちなみに、勝負はやはり筆記試験の1次試験で、ここでパスできるかどうかがやはり重要です。

試験科目は「外国語」「通訳案内の実務」「日本地理」「日本歴史」「産業経済政治及び文化の一般知識」などになります。

試験合格後、各都道府県で通訳案内士の登録をする

各都道府県で通訳案内士の登録をします。これに関しては特に難しいことはなく、試験合格後に各都道府県で登録の申請を窓口ですれば晴れて通訳案内士になることができます。

試験の合格に喜ぶあまり登録作業を忘れてしまった…ということがないようにしておきましょう。

自分に合った就業形態を選ぶ

晴れて通訳案内士の資格を取得したとしても、いきなり仕事が来るわけではありません。通訳を必要としているところから仕事をもらわなくてはいけません。

通訳案内士の仕事の受注方法は主に3つです。

  1. 通訳として企業に就職する
  2. 旅行会社などから通訳やガイドの仕事をもらう
  3. 自分でWebサイトを作って外国人から直接仕事を受ける

企業から仕事をもらって仕事をする場合、主に旅行会社から仕事を受注して通訳の案内をします。他に、実際に自分でウェブサイトなどを作って、そこで外国人から直接仕事をもらう方法もあります。

では、どうやって仕事をもらうのか、また収入や就業形態などはどんな感じなのかを詳しく見ていきましょう。

通訳案内士の仕事内容

受注形態は人それぞれ

受注形態は、先ほど説明した通り主に以下の3つです。

  1. 通訳として就職する
  2. 旅行会社などから仕事をもらう
  3. 自分でWebサイトを作って外国人から直接仕事を受ける

通訳として就職する

一番イメージしやすいのは企業の専属通訳として就職することです。グローバル企業などを中心に外国人と接する機会が多い会社などで通訳という職種での専門職になります。雇用形態になるので、他の仕事形態に比べて収入が安定しているのが特徴です。また、福利厚生、社会保険などの制度の恩恵を受けることができます。

ですがその分、通訳案内士の求人はかなりの激戦区です。そもそもの求人数が限られている上に、求人が上がったとしてもすぐに定員が超過してしまう超激戦求人エリアです。

さらに、企業が募集をかけるタイミングの運もあります。運良く自分の資格取得後とかぶればいいですが、運が悪いとあまり募集が上がっていなかったりします。

そのため、資格取得前から「リクナビnext」などの求人サイト登録しておき、スカウト機能を設定しておき、新着の求人が上がったらすぐに応募できるように準備をしておくと良いでしょう。

個人や企業から仕事をもらう

就職以外の方法での仕事だと、企業から単発(1日単位)や決まった期間(1ヶ月とか2ヶ月とか)で、仕事を受注するタイプの働き方があります。イメージしやすいのは旅行会社などから仕事をもらうパターンでしょう。ツアー客や外国人の観光客に向けて、日本の通訳やガイドをする仕事になります。

収入は日当で1万〜3万程度で、仕事が入ればそこそこの収入を得ることができます。また、長期間での受注の場合は、収入も安定して、しかも大きく稼げるチャンスもあるでしょう。

ただし、旅行会社からの仕事もなかなかの激戦なのは間違いなく、仕事が入らないと収入が不定期になってしまうので、それ以外の方法での収益確保が必要になります。

最近であれば、個人や中小企業からの仕事依頼も増えているようで、「クラウドワークス」などの仕事の発注受注ができるクラウドサービスから、仕事をもらうケースが増えているようです。

これの良いところは、いろいろな依頼者がいて、いろいろなタイプの仕事を試せるので、自分にあった仕事スタイルを見つけやすいという点です。

また、個人や中小企業などから仕事を受けるので、依頼主さえよければ「通訳案内士」として名乗ることはできませんが、必ずしも資格取得後である必要がないということです。

一度クラウドサービスに登録してどんな仕事があるのかを探してみてもいいかもしれませんね。

自分でWEBサイトを作る

最後にもっとも難易度が高いけど、一度構築できればかなり安定的にしかも高収入を得ることができる方法が、自分で海外向けのWEBサイトを作って集客するという方法です。

就職型でも、企業や個人から仕事をもらう場合でも、これらは仲介者がいるので、通訳案内士の私たちの取り分が少なくなってしまいます。お客さんである外国人が払う金額全てが私たちの手元に来るのではなく、一旦仲介者に渡り、そこから少しの仲介料が引かれて、私たちの元に届くのです。

そのため、外国人のお客さんから直接お金をもらえる仕組みがあれば、仲介料がない分収入が高くなるというわけです。

通訳案内士の場合、やはりインターネットでの外国人のお客さんから直接仕事をもらうのが一般的です。

そのため、ブログやWebサイトを自前で作って、そこから集客する方法が必要です。今や無料ブログなどもあり、簡単にWebサイトを個人が持てる時代なのですが、やはりそれなりの専門知識が必要です。

難易度が高く、集客できるようになるまでに最低でも半年〜1年はかかると思っておいた方が良いので、ゼロからやるなら、就職したり、仕事をもらったりするのと並行して進めるのがオススメです。

通訳案内士はフリーランス(個人事業主)

企業に就職するタイプの通訳案内士以外は、基本的にはフリーで活躍する個人事業主です。通称としてはフリーランスと呼ばれています。フリーランスと就職で何が違うのかというと、収入形態や税金や社会保障などが違います。

まず、フリーランスは、企業からお給料をもらうタイプの収入形態とは違い、企業や個人などから直接お金をもらいます。なので収入金額は源泉徴収がされないこともあるので、その場合は自分で確定申告をして、税金を自分で収める必要があります。

また、個人事業主の場合、保険証は社会保険ではなく国民健康保険になりますので、病院での負担額などには差がないですが「傷病手当金」というような怪我や病気に対する保障が薄くなります。

難しく考える必要は全くないですが、このように通訳案内士として仕事を受けるようになるとフリーランスになるので、税金、社会保障などの最低限の知識をつける必要はあります。

フリーランスの税金、社会保障、お金のあれこれなどは下記記事なども参考にしてください。

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