株の損失許容度はどのくらい目安はどうやって決めれば良い?

株式

株をやる以上、損はできるだけしたくないですが、やはり投資に損失はつきものです。

そういう負けは株のみらず投資をする際にリスクとして考えておく必要があるものです。一般的に、それを損失許容度といいます。どの程度の損失であれば許容できるかということです。

人によって違うと言われていますが、ではどの程度を目安にすれば良いでしょうか。

20%下落してもドキドキしない金額

損失許容度をいくらにすれば良いかという問いに対する最も重要だと思う私の回答はこれです。

20%下落しても、ドキドキせず夜ぐっすりと寝れるようなポジションからくる損失。

超割高で飼われていた株が悪材料を出して連続ストップ安するなどを除けば、永遠に下がり続ける株なんて稀で、下がったとしても20%程度下落した水準くらいでは流石にいったんの反発買いが入るケースが多いと思いと考えられます。

ですので、今の株価が20%程度下落してもドキドキせずに、夜のアメリカ株の動向が気になって仕方ないという感じにならない程度のポジションが損失許容度だと考えるのが良いでしょう。

今持っているポジションが、仮に翌日の寄り付きで15%とかそれ以上安くスタートしたとしても自暴自棄にならなず冷静にマーケットを見られるようなロットというのが重要なラインだと私は思って投資しています。

累計利益額が増えれば増えるほど損失許容度は高くなる

損失許容度は、累計利益が増えれば増えるほど大きくなるという方は多いようです。

株式投資はトータルで勝てたかどうかが大事です。

一回一回の取引も当然大事ですが、トータルで儲かったかどうかを考えるのがもっと大切です。

と考えると、累計利益が増えれば増えるほど、その分損失許容額が大きくすることができます。

利益が大きくなればなるほど、多少負けても累計の利益の蓄積があるのでトータルでの損益に影響を与えることは少なくなっていくと言えます。

株以外の収益・私生活の状況も損失許容度に与える影響は大きい

投資の損失許容度は各個人の置かれている状況などからも影響を受けます。

株以外の年収が高い人は、多少の損失があった場合でも本業の収益で賄うことができるので、損失許容度は大きくなる方は多いようです。また大学生など若い方は、多少損したところでこれからまたたくさん働いて再度資産を増やすことができるので、多少は無理してでも投資をしていくことができるでしょう。

逆に、日々の生活費でいっぱいいっぱいだったり、貯金が少ない方の損失許容度は低くなる傾向にあると言えるでしょう。

さらに、年収・年齢だけでなく、専業or兼業投資家、既婚か未婚か、子供の有無、家賃やローンの返済状況、親の援助の状況、個人的な性格なども、損失許容度に与える影響は違ってくると言えるでしょう。

このように、各自がどの程度の損失許容度にするのかは株以外の私生活や仕事状況などからの影響も出ると言えるでしょう。

損失許容度が大きくしていくためにやるべきこと

このように損失許容度は人によって目安が違うと言えるでしょう。

ですが、この損失許容度を少しでも大きくしていくことは冷静に客観的にマーケットを観察する上で非常に重要なことです。

冷静さを保つためにも、より客観的に投資機会を見つけるためにも、なるべく損失許容度は大きくしていきたいものです。

具体的に損失許容度を大きくするポイントをまとめてみました。

  • 累計利益を大きくする
  • 株以外の収入のアップを図る
  • 収支の見直しなどの不要な生活費の改善をする

こういうことをすることで、現状からでも少しは損失許容度を大きくすることができると思います。

損失許容度が低いうちは、単元未満株投資なども検討しよう

単元未満株とは、1株から株を買えるような取引のことです。

通常、東証など取引所で取引する株式投資は「100株単位」であることが一般的です。なので、3000円の株価の会社に投資する際には、最低でも30万円必要になり、ここから10%下落すると3万円の損失になります。

当然、さらに高い株価の会社の株へ投資するとなると、さらなる資金が必要になり、損失も大きくなります。

ですが、単元未満株の取引(1株〜取引できるサービスなど)を利用すれば、100株という単元にとらわれずに、1株とか、30株とか、75株とかで投資することができますので、10%の下落でも損失の絶対額を少なくすることができます。

そのため、損失許容度がまだまだ低いうちは単元未満株取引をするのも一つの手段と言えるでしょう。

 

ちなみに、単元未満株取引は、通常の証券会社で扱っていないケースもあるので、もし単元未満株投資をするならば、専用の証券会社で口座開設をすることがおすすめです。

おすすめは「SBIネオモバイル証券」です。

詳しくはこちらでもまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

1株投資ができる証券会社まとめ|特徴・メリットデメリット解説