TOPIXの指数寄与度が高い銘柄は?日経平均との違いを考える

株式

寄与度とは、株価指数における銘柄が指数全体に与える影響度を数値で表しているものを言いますが、TOPIXにおける指数寄与度が高い銘柄はどんな銘柄なのでしょうか。

今回は、TOPIX指数を計算する算出方法からどんな銘柄が指数寄与度が高いか紹介します。

TOPIXの寄与度が高い銘柄は、東証一部で時価総額が高い銘柄

結論からいうと、TOPIX寄与度が高い銘柄は東証一部で時価総額が高い銘柄です。

つまり、2020年だと、日本でもっとも時価総額高い「トヨタ自動車」ですね。

ついで、NTTドコモ、NTT、KDDI、ソニー、ソフトバンク、キーエンスなど。いわゆる日本を代表とする企業になります。

他にも、銀行セクター、自動車セクターなど時価総額が高い銘柄ほど、TOPIXへの影響度は高くなるというわけです。

なぜ時価総額が高い銘柄が、TOPIXへの指数寄与度が高いのか

なぜなら、TOPIXの指数を算出する計算式が、以下のようになっているからです。

『今の東証時価総額』÷『68年の東証時価総額』×100

 

つまり、時価総額の大きい銘柄が動くと上記計算式の分子が大きく変動するのでTOPIXも変動しやすくなるということになるわけです。

なのでそもそもTOPIXという指数自体が、超巨大企業が動くことで指数自体が変動してしまい、そのほかの小型銘柄の需給へも影響してしまうような指数になっているということになります。

特に、東証一部上場全銘柄の中で流動性・時価総額で特に高い「TOPIXコア30」と呼ばれる銘柄群などは、指数インパクトが強く、この30銘柄をチェックへの需給が日本市場へ与える影響度は非常に高いということになります。

ちなみに、日経平均株価の寄与度は?

逆に、TOPIXと並ぶ日本の株を代表する「日経平均株価」における寄与度が高い銘柄はどんなものでしょう。

多少の調整は入るものの、日経平均株価は、「平均株価」ということで、額面株価が高いいわゆる「値がさ株」の影響を受けやすい指数になっています。

具体的には、ファーストリテイリング、ファナック、東京エレクトロン、KDDI、ソフトバンクグループ、ダイキン工業、テルモなどが「みなし価格」が高い銘柄が指数インパクトがでかいと言われています。

これは、そもそも指数算定方式がTOPIXと違うため、日経平均株価という指数は、UNIQLOのファーストリテイリングの動きにすごく影響を受ける指数になっているのです。