出来高のない株には投資しても良いのだろうか?リスクなどは何がある?

株式

株式投資をしていると、いろいろな新規の銘柄に出会うことになります。

四季報やスクリーニングで「これは!?」と思う銘柄にであって、板やチャートを見てみたら、ほとんど出来高がない日がある。。。なんて会社に出会うことも少なくありません。

そういう「日によっては全く取引がなく出来高がない、もしくは著しく少ない銘柄」の取引は大丈夫なのでしょうか?

そのリスクなどを解説して行きたいと思います。

買いと売りとのスプレッドが広い

まず出来高がない株というのは、基本的に板が薄いため、一番近い買い板と一番近い売り板の間が離れている可能性が高いです。

数円程度ならば誤差かもしれませんが、数十円、銘柄によっては数百円以上売りと買いのスプレッドが開いてい銘柄も存在します。

そうなると、買いたいときに買えないもしくは著しく高い価格での高値つかみになってしまいます。

逆に売却するときは、売却が難しくなるか著しく低い価格になってしまいます。

一度に多くの数量を売買するのが難しい

板が薄く、出来高・売買代金が少ないということは、その分多くの数量を仕込むのが難しくなってしまいます。長期投資や配当狙いという投資方法だったとしても、単元株を少しずつ集めるしかありません。

逆に売る場合もすぐに売ることができず、時間をかけて売却しなくてはならないのです。

適正な市場価格が判定しにくい

出来高・売買代金がしっかりとある銘柄は、1日における四本値という「始値・終値・高値・安値」がしっかりと刻まれるので、自分の保有銘柄の時価評価をしっかりと把握できます。

これはいわばその銘柄の適正価格であり、保有資産を評価する上で、非常に重要になります。

しかし、出来高・売買代金がほとんどない銘柄の場合「本日の終値」が出来ず、ザラ場引けになったします。その場合、自分の保有資産の時価評価が定まらないです。

 板が薄いので材料が出た時に短期間で高騰下落しやすい。

板が薄く、売買代金・出来高が少ないので、材料や指数などの地合いが変化したときに、数人の売りで急騰急落しやすくなってしまいます。

もちろん、適正な水準に戻るケースが多いのかもしれませんが、板が薄い、売買代金が少ないということは、急に注目が上がったときに大きく株価が上下するリスクを背負っていると言えます。

 なぜ人気ないか調べよう

そもそも、その株の出来高がなぜ少ないのでしょうか。

いろいろな理由が考えられるでしょう。

  • 何も材料もなく誰も監視していない
  • 地方市場で参加者が少ない
  • 浮動株が少ない
  • 季節性がある

考えられる出来高・売買代金が少ない理由を銘柄ごとに理解する必要があります。

ある時期だけ急に出来高が増えている株があったり、浮動株比率が非常に少ない銘柄だったりなど考えられる理由をしっかりと理解した上で投資をするのが良いでしょう。