価格帯別プットコールオプション保有建玉と株価の動きの関連性

株式

価格帯別プットコールオプションの保有を調べることで、オプション取引をしている投資家の状況がわかります。

そんな価格帯別PUT・CALLオプションの建玉と指数の動きについて解説します。

保有建玉が多い価格帯は意識されやすい

保有建玉が多い価格帯は、多くの投資家が意識しやすい価格帯になります。

ITMやOTMを恐れて売買が活発になりますし、売り方も買い方も先物や現物株での新規ヘッジ、もしくはヘッジ解消なども入りやすくなりやすいです。

そのため、節目が抵抗になってそこで指数の水準が停滞しますし、逆にそこを抜けると流れが加速したりします

オプションSQ日付近に注意する

オプションSQは、毎月第二金曜日に行われます。

SQ日が近づいている限月のオプション建玉が多い場合、その付近でヘッジやポジション解消がかなり活発になり、先物の動きや出来高も荒々しくなります。

そのSQ前に建玉が多い価格帯に指数が向かっている場合、そこまで届くことが往々にしてあるのも特徴です。

また、指数に連動するようにベータ値が高い銘柄をはじめ現物株も大きく乱高下をしてボラティリティが高くなりがちになります。ときにオーバーシュートすることがあるので、高値つかみ、底損切りなどになりがちになるので注意が必要です。

もちろん市場環境や外部環境なども重要ですが、この時期はそれに加えて需給がかなり大きな影響を与える相場になることを覚えておいてもよいでしょう。

その後の相場を考える上で節目になる

たとえ、SQを通過しても、一時期PUTCALLなどオプション取引が多く売買された価格帯というのは意識されますし、なにかしらの意味を持っている可能性があります。

例えば、日経平均PER、PBRなどの水準からもそれより上(下)に行かない(行く)と感じている投資家が多いから、その価格帯付近で売買が盛んになっていた可能性などもあるわけなので、その価格帯は一つの節目になりがちです。

特に日本市場は景気敏感株が多く循環して相場が上下する傾向が強いので、レンジの上下をつかむ上でも参考になるのではないかと思います。

 

このようにオプション取引のコールプット建玉から相場の方向性や重要な節目を教えてくれたりするので、是非取引にも活用してみてください。