定款の変更は株価に影響はある?

株式

企業の適時開示情報を見ていると「定款の変更」という開示をみることもあると思います。

そんな定款の変更は企業の株価にどんな影響があるのでしょうか。

定款の内容をしっかり見るべき

定款の変更をする場合、会社には目的があります。その目的が今後の業績にインパクトが与えるものの場合、株価に影響を与える可能性があります。

とはいえ、定款の変更の理由はさまざまですし、直接的に会社の事業の評価に影響がすぐに出るものではないため、それぞれの内容をしっかりと吟味していく必要があるといえると思います。

事業内容の変更は、新規事業の可能性もある?

基本的に株式会社の業務内容は定款に沿っているので、新規事業をスタートする際に、既存の定款上にその事業に関する文言がない場合、あらかじめ定款を変更する必要があります。

なので、定款の変更というのが新規事業をスタートしようとしている場合もあります。もちろんそうではない場合もありますが。

ですが、新しくスタートさせる事業が時流に乗っていたり国策になっている分野への参入だった場合、将来への期待感が高まる可能性は否定できません。その場合、定款の変更という材料で株価が一時的に反応することもあります。

まあ、定款の変更だけですぐすぐ会社に何かしらの影響が出るとは考えにくいので、いずれにせよ、あくまでPERが高くなる期待先行の上昇で需給的な値動きになることが多いので注意が必要ですが。

 

このように、定款変更一つを取っても株価の値動きを予想するのに役に立つこともあるので、適時開示の情報はしっかりと把握して相場に臨みたいところですね。