レンジ相場でエネルギーが溜まるのはなぜか?|急騰急落が起こる理由
よくFXや株価などの株式相場の相場観察として多いのはレンジ相場ですね。
レンジ相場とは、売りと買い勢力が拮抗しており、揉み合い状態になっている相場を言います。別名ボックス相場といい、保ち合い的なチャートパターンをするのが特徴です。
そんなレンジ相場ですが、相場のセオリーとして、
レンジ相場やボックス相場はエネルギーが溜まっているから、レンジブレイクした後、上昇もしくは下落の放たれをするとその値動きは強くなります
的なことを耳にすることが多いと思いますが、
でも、どうしてレンジ相場ではエネルギーが溜まるの?
なぜ、レンジ相場はエネルギーが溜まると言われているのでしょうか。
そして、なぜエネルギーが溜まった後のレンジブレイクの勢いは激しいのでしょうか。
レンジ相場でエネルギーが溜まるのは、未決済ポジションが増えるから
レンジ相場やボックス相場的な、いわゆるもみ合い相場は、売りと買いの勢力が拮抗しており、色々な思惑が錯綜しています。
レンジが上下するごとに、新規エントリーが増える一方、そこまで値動きがないので損切りも利食いも入らないケースが多いのです。
そのため、レンジ相場が長引けば長引くほど、以下のような構図になっていきます。
「新規エントリー > ロスカットや利食い」→未決済ポジションが増えていく
保ち合い相場が続けば続くほど、相場に少しずつエネルギーが蓄積されていくことになるのです。
ポジションをクローズせずに、ロングにせよショートにせよ、ポジションを持っている投資家が増えるということになります。
特に、明らかにレンジ相場、ボックス相場という風にわかっている相場では、レンジの高値付近では、たくさんのショートが入ってきますし、レンジの低い位置では、たくさんのロングが入ってきます。
また、レンジの上値、下値の所にやってくると、持っていた含み益ポジションを決済し、反対のポジションを持ついわゆるドテンプレイヤーも増えます。
でも、一つ疑問に思うはずです。
未決済ポジションを持つ投資家が増えると、なぜブレイク後の相場の勢いは強いのだろう?
という疑問です。
そもそも、なぜレンジブレイクすると、その上昇もしくは下落の波動の勢いが強いのでしょうか。
次にそれを説明します。
損切りがたくさん入ると、相場は急騰や急落を起こす
相場が急激に上昇したり、下落したりするいわゆる、急騰急落は、なぜ起こるのでしょうか。
急騰急落は、新規エントリーがたくさん入るから、その勢いが強い方に相場が傾いていっているという風に思っている投資家は多いようです。
ですが、実際は違います。
相場が急激に動く理由は、ロスカット(損切り)が一気に発動するからです。
なぜ、ロスカットが相場を動かすのかというと、ロスカットは急を要することだからです。
市場には2種類のプレイヤーしかいません。それは、含み益を持っているトレーダーと、含み損を抱えているトレーダーです。
彼らの心理を考えるとわかりやすいです。
含み益を持っているプレイヤーは、その含み益が減ってしまうような動きをしたとしても、マイナスが拡大する訳ではないので、比較的冷静に判断することができます。含み益が減ってしまって、利食いするプレイヤーがよくて半分。むしろ、トントンまで待っているというプレイヤーも少なくないと思います。
逆に、含み損を抱えるプレイヤーは、損失が拡大しそうになったら、すぐにでも損切りしたい気分になるのです。
相場には「損小利大」という言葉がありますが、負け金額を少なくすることは長く相場で戦っていくためには非常に重要なポイントになります。
その分、含み損を抱えるプレイヤーは、少しでも思惑とは違う方向にいくと思うと、迷わずロスカットを発生させていきます。
これが、ロスカットがロスカットを呼び、急騰や急落を起こすのです。
もちろん、新規エントリーも入りますし、含み益のプレイヤーが利食いしているということも考えられますが、相場を強く動かす力としてはロスカットの一斉発動の方が強いです。
そのため、レンジブレイク後の勢いというのは、以下のような構図になってます。
↓
未決済ポジション増加(エネルギー増大)
↓
相場どちらかに傾く
↓
含み損を持っているプレイヤーが一斉に損切り
↓
急騰or急落が起こる
このように、レンジ相場というのは、多くの投資家のポジションが増加し、さらに含み損を抱えたプレイヤーによるロスカットによって、一気に急騰や急落を起こすことによって、レンジブレイクを起こすという訳です。
レンジ相場では、ロスカットによるリスク管理が大切
このように、レンジブレイクが考えられるレンジ相場やボックス相場では、ロスカットや損切りラインを入れることによるリスク管理が重要です。
レンジ相場やボックス相場では、成行ロスカットよりも、機械的に入れるストップロス(逆指値による損切りライン)を入れている投資家は多いです。
なぜなら、急騰急落は1分足レベルで起こるため、成行の手動ロスカットでは間に合わないケースが多いからです。
指値・逆指値が使いやすいFX会社を使うようにしましょう
このように、FXにおいて損切りが重要ということで、
逆指値や指値を入れやすいFX証券会社を日頃から使っていくことがとても大切ということになります。
オススメは、MT4です。
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