減価しない株価指数ETFは?減価しにくい日経平均株価の連動型・逆連動型などを解説
指数インデックス型のETFの中には減価していってしまうETFがあります。
減価がひどすぎると、実際の指数のパフォーマンスよりも著しく悪くなってしまうので、短期投資には有効ですが、中長期投資にはあまり適さないということになってしまいます。
今回は指数ETFとして、減価しにくいETFを紹介していきます。
減価しにくい日経平均連動型ETF
コード | 銘柄名 | 運用会社 | 売買単位 |
1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 大和 | 1 |
1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 野村 | 1 |
1329 | iシェアーズ日経225ETF | ブラックロック | 1 |
1330 | 上場インデックスファンド225 | 日興 | 10 |
1346 | MAXIS日経225上場投信 | 三菱UFJ国際 | 1 |
1369 | DIAM ETF日経225 | DIAM | 1 |
1397 | SMAM日経225上場投信 | 三井住友 | 1 |
日経平均の連動型のETFとしては、上記のようなETFがあります。日経平均に連動しているので、ベンチマークである日経225が上昇すればこれらのETFも上昇し、225が下落すればETF価格は下落します。
ちなみになるべく売買高や出来高が高い銘柄を選んだ方が売りと買いのスプレッドの解離などを気にせず取引できるのでおすすめです。
現状だと、ダイワ上場投信-日経225(1320)、日経225連動型上場投資信託(1321)、iシェアーズ日経225ETF(1329)あたりの売買高が高いです。
これらは減価しにくいETFなので長期投資には向いています。ちなみに全く減価しないということではなく、あくまでETFなので信託報酬のコストなどもかかりますので多少は減価してしまいます。
ですが、以下のようなレバレッジ型のETFの減価よりは圧倒的に減価しにくいので長期投資には適しています。分配金もありますし、投資信託よりも信託報酬は安い傾向にありますしね。
減価が嫌なら基本的にはレバレッジ型を選ばない
現在の日本市場では、レバレッジ型ETFというのが非常に人気です。
野村が運営会社の1570日経レバレッジ上場投信や、1357日経ダブルインバース上場投信などは、日経平均の上下に対して、2倍の連動性を持っているETFとして主に短期投資家に人気な商品になっています。
ですが、基本的にはレバレッジ型は、強く減価する仕組みを持っています。
詳しい仕組みはここでは割愛しますが、レバレッジ型は実際の指数の動きに連動しますが、時間の経過とともに減価してしまうので、時間が経過すると実際のパフォーマンスは指数よりも劣ってしまいます。
なので、レバレッジ型は中長期投資にはあまり向かないと言えます。
レバレッジなしの逆連動型ETFもある
ちなみに、逆連動型(ベア型)のETFにも、レバレッジなし型のETFがあります。
多少は減価してしまいますが、レバレッジがかかっていない分、日経ダブルインバース上場投信(1357)などのレバ型の逆連動ETFに比べ、減価スピードは遅いです。
具体的には以下のような商品はレバレッジなしの逆連動型ETFになります。
コード | 銘柄名 | 運用会社 | 売買単位 |
1456 | 大和上場投信-日経平均インバース | 大和 | 1 |
1571 | 日経平均インバース上場投信 | 野村 | 1 |
1580 | 日経平均ベア上場投信 | シンプレクス | 10 |
上記は、レバはかかっていませんが日経平均が下落すると上昇する逆連動のETFになります。
日経225先物をショートするのでも良いですが、ETFとして指数逆連動型のポジションをもちたい場合は、レバレッジがかかっていないこれらのETFを利用するのも良いかもしれません。
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