仕手株を売り禁前に両建てする戦略のやり方は?
株式投資のトレードにおいて、仕手株と呼ばれる短期的な材料などで値動きが激しくなった株をデイトレやスイングなどの時間軸の短いトレードでさやを取っていく仕手株投資というものがあります。
その仕手株投資において、貸借取引の売り禁前に買いと売りを同数持つ「両建て戦略」を取っていくというやり方があります。
今回はその方法を解説していきたいと思います。
売り禁になる前に「両建て」をする
売り禁になると、当然貸借銘柄であっても空売りができなくなります。
そのため、売り禁になっている銘柄をショートしたいなら、あらかじめ空売りポジションを持っていないといけません。ですがそのまま売りポジオンリーの状態で下がればよいですが、上昇していったら損失は膨らんでしまいます。
そこで売り禁になる前に両建てをして、売り禁後にロングを外せば売り禁銘柄を実質空売りすることになるというわけです。
売り禁になる前に両建てをしておくことで、ロングを決済するだけで売り禁後もショートポジションを保有することができるようになり、株価の値下がりによって利益を得ることが可能になります。
一般的に売り禁後は、新規売りがないので空売りの買い戻し損切りによる踏み上げが起こりにくくなり、株価は上昇しにくくなると言われていますので、売りポジションで利益を確保しやすくなります。
どういう銘柄が売り禁になるのか
売り禁になりそうな銘柄は、あくまで予想でしかありません。
ですが、基本的に貸借銘柄で直近急騰している仕手株は空売りが膨らみ株不足となり売り禁が発表されるケースが多いです。
そのため直近で急騰していて空売りが急増している銘柄は売り禁になる可能性が高いです。
ただし、もちろんあくまで予想なのでもし思惑と外れた場合でも、買いポジと売りポジをすぐに決済して信用取引にかかる手数料分だけ負担して手仕舞いするということもできます。
ただし、逆日歩と建て数には注意
ただし、もし売り禁狙いでショートをする場合、株不足に陥っていることによって逆日歩が発生している可能性があるので、制度信用で空売りするのは注意が必要です。
また、建玉をクロスする際に数量を大量に行うと相場操縦や仮装売買などを疑われる可能性もあるので、あまり多数のクロスを行うことをおすすめしません。その辺はこちらのJPXのHPを確認するとよいでしょう。
どこで売り禁情報を確認するのか
ちなみに売り禁情報はどこで確認するのかということですが、基本的に日本証券金融の貸借取引状況というHPで掲載されます。
場中に発表されることもありますが、引け後に発表されるケースが多いので、毎日チェックするとよいでしょう。