ザラ場で日銀がETF買い入れをしているかどうかの見分け方!
日本銀行の金融政策の一貫で、株式市場に大きなインパクトを与える政策として「日銀ETF買い」があります。
これはあらかじめ決められた「ETF(上場投資信託)」を日銀が購入することで、日本企業の株価上昇を狙う政策です。
リーマンショック後の日本経済、日本株式市場においては、日銀のETF買いは、強い買い主体になっており、マーケット参加者も無視できない問題です。
そんな日銀ETF買いですが、買いに入る日と、買いに入らない日があります。
もちろん、買いに入る日は需給が改善するので日経平均先物や指数連動性が高い銘柄は上昇しやすくなります。
なので、買いに入っている日を見分けることはトレードの成功にも大きく影響するというわけです。
ザラ場中にETF買いをしているか確定で知るすべはない
日銀がETF買いをしているかどうかは、日銀のHPのこちらで開示されます。
ですが、これは後日公表されるものです。
そのため、日銀ETF買いの有無を、ザラ場中に知る方法はないということになります。
なので、あくまで推し量るということしかできないわけです。
いくつか、その方法を紹介します。
「前場TOPIXの終値」と「前日TOPIX」の比較
現在日銀ETF買いは、基本的に相場が下落した日に入るというのが定説になっています。
特に後場に入ることが多いので、基本的には「前場TOPIX終値<前日TOPIX終値」はETF買いが入るとなっている場合が多いといわれています。
要するに「TOPIXが下落している日にETF買いが入りやすい」ということです。
もちろん、確定ではありませんが、過去の経験側からして日経が下落している日に日銀のETF買いが観測されることが多いようです。
観測報道やニュースを見ておく
日経CNBCやストックボイスなどのニュース番組や報道をザラ場中に見ておくことで、日銀ETF買いが入っているかどうかに関するコメントがある場合があります。
もちろん、これらの報道やニュースも憶測でしかありませんが、マーケットの専門家や解説者が、傾向などから日銀ETF買いに関する観測をしているので参考になると思います。
「今日の値動き的には日銀のETF買いが入るんじゃないかと言われていますね〜」
みたいな感じなコメントをしていたら、日銀が動いているかもしれません。
先物の動きを見ておく
日銀のETF買いは機械的に行うため、買いに入るペースや値動きなどに癖が出るようになります。
例えば、ETF買いが入っていると「日経平均先物の後場の5分足が右肩上がりにジリジリあげる」というのような特徴を掴むことができます。
他にも、前日のNYや先物が暴落して、日経平均がギャップダウンスタートになった日のETF買いが入る観測が多く、特に「後場に異様に強い」という特徴があります。
このように、先物や指数寄与度が高い銘柄などに特徴的な値動きが見られますので、そういう場合は日銀のETF買いが入っている可能性が高くなります。
もちろん絶対に見分けられるという方法はありませんが、何もないよりはマシという程度の参考にはなると思います。