裁量トレードはAIアルゴリズムやプログラム売買に勝てないのか?超個人的見解
AIアルゴリズムやプログラム売買など、最近の株式投資は、銘柄の板を見ていると人間の目では追えないような速さでチカチカと値動きが動くのがわかると思います。
特に東証一部の流動性が高い銘柄などはこのアルゴリズムやプログラム売買の比率が高くなると言えるでしょう。
そんな人間の目では追えない速度で取引するコンピューター取引に人力で取引する裁量トレードでは太刀打ちできないんのでしょうか。今回はその点について触れていきたいと思います。
数秒のスキャルピングでは勝てない?
2010年代前半に東証アローヘッドが日本で導入されてから、それまでスキャルピングや短期トレードで勝っていた個人投資家が全然勝てなくなり、デイトレーダーが少なくなったという話は有名です。
時期的にも、その後アベノミクスが始まったタイミングということで、短期投資よりもバイアンドホールドをする方が儲かった時代ということもあって、かなりの短期トレーダーがアルゴリズム、プログラム売買に駆逐されてしまったという印象をうけると思います。
もちろん、その点は否めないでしょう。
プログラムやアルゴの動きを利用する
ですが、ここはかなり個人的な見解になってしまいますが、プログラムやAIアルゴなどによる売買は、かなり極端に売られたり買われたりなどの特徴がある印象を受けます。
人間の感覚で考えたら、明らかに売られすぎでしょというところからもさらに売られ、買われすぎでしょというところからさらに買われるということが起こるような気もします。
もちろん、狼狽売りや空売りの踏み上げなども入っているでしょうが、プログラム売買の場合必要以上に買われたり買われたりするオーバーシュートが発生するという特徴があると思っています。
そのため、ある程度の時間が経過すると、株価水準が元に戻すことも多いので、その売られすぎ買われすぎで逆張りを仕込むことで、アルゴリズム取引をうまく活用するということができると思います。
反対にそのオーバーシュートの動きを利用して順張りで短期的に大きな利益をとっていくということも手法としてありだとは思います。
いずれにせよ、プログラム売買やAIアルゴリズムを排除することができない以上、マーケットで勝つためには自動売買の動きを逆に利用するということが重要な気もします。
中長期投資の場合はあまり関係ない気もする
半年〜2年中期投資、3年以上の長期投資などは、あまりAIアルゴリズムやプログラム売買などの影響はないと言えると思います。
投資の時間軸が長くなればなるほど経済状況や企業の業績などのファンダメンタルズの影響を受けやすくなりますので、短期的な需給などよりも、より企業や経済の実態に近い取引をしていくことが求められます。
そのため板状況、注文状況、ポジション分布などで短期的に収益を儲けるAIアルゴやプログラム売買の影響は薄くなると言えると思います。
もちろん、短期的には大きく思惑と反対に動くことがあると思います。ですが逆にこういった動きは取得単価を下げるための買い増しのチャンスをもらうことができたり、逆にうるいおとしとして需給の改善が見込めることもあります。
いずれにせよ、ファンダメンタルズ面で、中長期的に上昇が見込めるのであれば、短期トレードのAIアルゴやプログラム売買はあまり自分たちのトレードの収益に影響を与えることはないと言えるかもしれません。