株価上昇のカタリストになりうる材料の10種類まとめ
株価上昇には、何かしらのきっけかがあるものです。
株価上昇の起爆剤(カタリスト)が起こりそうな銘柄に資金を投資する必要があります。
では、株価急騰カタリストは一般的にどういうものがあるのかを紹介していきたいと思います。
株価急騰カタリスト(きっかけ)10つ紹介
自社株買い
ポピュラーですが、自社株買いをすると株価上昇のカタリストになります。
自社株買いは、EPSの向上の観点からも、市場買い付けによる需給の関係でも、株価にプラスの作用をもたらします。
そのため、「自社株買い=株価上昇」ということを知っている人は多いと思います。
資産株のバリュー投資においてももちろん自社株買いは株価上昇のカタリストの一つです。
詳しくはこちらをご覧ください。
株式分割
株式分割も、株価にプラスの影響を与える可能性が高いカタリストの一つです。
株式分割によって、最低投資金額が高くなり過ぎている株価を半分にすることで、より多くの投資家がその株を買えるようになるため、需要が増えることが予想されるので、その分株価が上がりやすくなります。
ただし、短期的には、例えば1/2にする分割の場合、1000株を持っている株主が2000株になるので、一部を売却しようと考える投資家もいる場合があるので、一時的には、売り圧力になる可能性はあるので注意が必要です。
ですが、何れにせよ、株式分割は流動性を高める側面があるので、出来高や売買代金も高くなる傾向にあります。
さらには、マザーズやジャスダックなどの新興市場の銘柄の場合、株主分割によって株主を増やすことは、新興市場から東証一部上場のサイン(一部上場の条件である株主数をクリアするため)になることもあるので、見逃せない資本政策の一つになるでしょう。
株主優待設置・拡充
株主優待を設置や、拡充することも、その銘柄の人気化が期待できます。
日本で株主優待は非常に高い人気を誇っていますから、株主優待の設置・拡充は個人投資家からの資金流入が見込めます。
特に、権利確定日の数ヶ月前などから、株主優待を狙った需要が増えるため、少しずつ買い圧力は上昇していきます。
業績予想の修正
いわゆる上方修正です。
会社が発表している業績予想が良い方向に修正される場合、会社から開示情報が出ます。
基本的に、上方修正は株価が上がるので大きなカタリストになるでしょう。
増配
増配も、配当利回りを重視する投資家にとって魅力的に写るので株価上昇の期待ができるカタリストになります。
ただし、増配の場合、その原資をしっかり確認することが重要です。資金繰りが厳しい会社が、無理して配当を増やすことは企業体力を損ねかねません。
配当金を増やすということは、企業内部から資金が流出することになるので、収益状況・財務状況がかんばしくない企業が行うとリスクにもなるので注意が必要です。
逆に資金がたまりきっている企業の場合、それを配当として株主に還元することは素直に好感され、株価上昇の一つの要因にもなります。
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東証一部への市場変更や、日経225への採用
東証一部上場(=TOPIX採用)や、日経225銘柄への採用も、株価上昇のカタリストになります。
一部上場はTOPIX連動のETF・投資信託など機関投資家の機械的な買い需要が入ることになりますので、株価が上昇していくことが期待できます。
同様に、日経平均株価の「225銘柄」に採用されることも、日経平均株価連動のETF・投資信託などの機関投資家からの需要が見込めるので株価は上昇する傾向にあります。
日経225採用は、日本経済新聞社による選出なので、事前に判断するのが難しいかもしれませんが、東証一部への市場変更は、ある程度予想する方法はありますので、市場変更されそうな企業を先回りして買い付けておくと株価上昇の恩恵を受けることが可能です。
M&Aや買収や統合
企業のM&Aなどによって、買収される側の企業になれば、その企業の株価は上昇します。
場合によっては、買収する側の企業がTOBを仕掛け、投資家から高値で株を買い取ろうとするところも出てくる場合もあるので、そういう場合は、著しく株価が上昇することが多いです。
業界再編や同業他社のM&Aの状況などをみて、次にM&Aが起こりそうな会社を事前に買っておくというのも一つの手段になるでしょう。
資本・資本提携
親会社による子会社の完全子会社化や、経営統合、資本提携など株主構成が変化するような出来事も、株価上昇のカタリストになる場合があります。
自分が株を保有する企業へどのような影響があるのかによって、株価への影響ども変わってきますが、場合によっては既存株主には有利な形で、開示情報が出てくる可能性もありますので、これらも注視していく必要があるでしょう。
新興企業に多いのですが、大企業との業務提携によって一気に株価が上昇する場合があります。特に、テーマ株やその時の旬の事業分野での提携の場合、かなり人気化する可能性があります。
内容次第ですが、大企業の支援でその会社の業績が一気に向上するという思惑が働くので、知名度も高まりますし、買い需要も増える可能性が高くなります。
新規事業参入でテーマ株入り
新規事業参入によって、テーマ株化するということです。
マーケットの関心を集める、旬のテーマに事業進出などは、素直に好感されるケースが多いです。特に将来性を元に株価というのは動きますから、それまで業種的に安定感はあるが、将来性に欠け割安で放置されていたバリュー株などは、一気に注目が集まる可能性があります。
TV・WEBニュース・四季報などでの特集
媒体やニュースなどでの特集もあながち見逃せません。
特に株・ビジネスなど経済系のTV番組として人気の高い、がっちりマンデー、WBS、ニュースモーニングサテライト、ガイアの夜明け、カンブリア宮殿などで紹介されることでバリュー株に買い需要が集まることもあります。
それまで認知度が低い企業が、実はすごいビジネスモデルなんです的な紹介をされると、一気に投資家の資金が流れ込むこともあります。
こういったTV番組の影響も無視できないカタリスト要因の一つになります。
また、投資家が読んでいる雑誌「日経マネー」や「会社四季報」などで特集が組まれると、その分株価が上がることが考えられます。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
資産株のバリュー投資における代表的なカタリストを10つ紹介しました。
割安株へのバリュー投資をしていくなら、こういう変化をしっかり見つけて、株価上昇のきっかけをしっかり掴まえていけると高いリターンが獲得できるでしょう。